2024年1月にMBSR8週間プログラムを大阪・天満橋にて開催いたします。
MBSR とは?
MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)は8週間にわたる、マインドフルネスの集中トレーニングです。1979年に、マサチューセッツ大学メディカルセンターのストレス低減クリニックで、Jon Kabat-Zinn博士とその同僚によって開発されました。
このプログラムは、もともと、慢性的な痛みやストレスを抱える人に向けて開発されたものです。取り除くことが難しい痛みに対し、それとうまく付き合っていくことを学ぶことで、人生をより豊かにしていくことを目的としていました。今日では、世界中の医療機関、福利厚生機関、教育機関、会社経営の現場等で、広く利活用されています。
このコースに参加する多くの人は、ストレスを低減させ、自分自身の人生との関わり方をよりよいものにすることを目指しています。
MBSRはどのように効果をもたらすのか?
MBSRを通じてのマインドフルネスの学びにより、参加者は、ストレスに満ちた環境への対処の仕方、自分自身の行動や思考のパターンをよく理解することができるようになります。また、自分の周りの環境を変えることは難しい一方で、その環境への関わり方を変えることは可能であることを学びます。
MBSRでは、このことを、ある刺激に対して、自動操縦状態で反射的に対応すること(reacting)から、刺激と距離を取り、うまく対処していくこと(responding)へ変わっていくこととして説明します。
マインドフルに対処するためには、自分自身の思考、身体感覚、感情に気づくことで、環境からうける感覚をよりクリアに理解することが鍵となります。MBSRはその気づきを育てる練習です。
MBSRはストレスをテーマとして進行しますが、伝えていることはマインドフルネスそのものです。参加者は仲間と共にプラクティスを実践することで、知的な理解だけではなく、参加者自身のかけがえのない体験から気づきを養っていきます。このため、マインドフルネスをより理解したい、深めたい、実践を習慣化したいというニーズも満たすことができるプログラムです。
MBSRのコースについて
標準的なMBSRは8週間にわたり行われ、各回2.5時間のセッションと、6週目と7週目の間にリトリート形式の終日セッションが行われます。
各回のテーマ | 内容(全て現地) |
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0|2023年12月 ※日時は個別調整 事前オリエンテーション | 申込み後、講師との1対1のオンライン面談で、コースの概要、進め方、ルール、8週間をやりぬくための方法等についてミーティングを行います。オンラインで30分程度を予定しています。 |
1|1月10日(水) 13:30-16:00 マインドフルネスを探索する | コースの概要を理解し、マインドフルネスをどのように生活に取り入れていくかを学びます。食べる瞑想、呼吸の瞑想、ボディスキャンなどを通じ、体験的に今の瞬間と関わることを経験します |
2|1月17日(水)13:30-16:00 世界と自分自身をどのように感じ取るか | ものの見方が自分自身の物事への反応に影響を与えるという、重要な考え方を学びます。このセッションにおいて、感覚や思考パターンを観察し、ボディスキャンを通じてストレスに対する反応への気づきを養います。 困難に対する感覚や反応の仕方を変えることにより、自分の心身のストレスについて変化が現れます。 |
3|1月24日(水) 13:30-16:00 自分自身の身体とともにある | マインドフルヨガ、座る瞑想、歩く瞑想に取り組みます。これらの練習を通じて、特別に時間をとって行う練習から、日常生活へマインドフルネスの要素を組み込んでいくことを学んでいきます。マインドフルであることは、喜びと力の双方をもたらすことに気づくかもしれません。また、練習を通じて、快、不快の両方について探索する機会が得らます。 |
4|1月31日(水) 13:30-16:00 ストレスとは何か | マインドフルネスの練習を通じて、自分の体験に対する興味深さとオープンさを養い、このプロセスを通じて注意をコントロールする能力を高めていきます。この週は、集中力と注意の範囲を広げていくことを学びます。ストレスのかかる状況に対して、より上手に対応していくことを学びます。 |
5|2月7日(水)13:00-15:30 ストレス:自動的反応かマインドフルな対応か | コースの半分地点として、マインドフルネスについての基本的な考え方を明確にし、より具体的な困難やストレスに対してマインドフルに対応していくことを学びます。ここでは、自分自身がいつもぶつかる繰り返し現れるパターンを、マインドフルな態度によって解体していくことを体験します |
6||2月14日(水) 13:30-16:00 マインドフルなコミュニケーション | ストレスのかかる状況にあって、平衡を保とうとする能力が私たちにはあります。この週は、マインドフルネスを通じて、内なる力を高めていくコーピングについて学んでいきます。また、他者とのコミュニケーションの困難に対し、気づきや今にあることを対人関係にも適用することも学んでいきます。 |
2月22日(木) 9:30-16:30 Practice Day(リトリート形式) | 6週目と7週目の間に、リトリート形式による終日のセッションを行います。6時間ほどをかけて、生活すべてにおいてマインドフルネスを活用していく機会となります。 |
7|2月28日(水) 13:30-16:00 自分自身をいたわる | マインドフルネスは、生活の中で生かされてこそ価値があるものです。毎日時間をとって行うフォーマルな練習は必要不可欠なものですが、これは日常生活でマインドフルネスを活用するための基礎練習です。この週では、如何に日常生活にマインドフルネスを組み込んでいくかについて学びます。 |
8|3月6日(水) 13:30-16:00 振り返り、前に進む | 最後に、コースを通じて学んだことを振り返ります。今後、どのように日常を送っていくか、考えてみましょう。マインドフルに生活していくために困難なこと、使えるもの、自分の態度はどのようなものでしょうか。このプログラムの最後であり、また、今後の人生の始まりとなるセッションです。 |
4月頃 事後ミーティング(任意・グループ) | MBSRコースに参加した経験と学習を振り返り、コース終了後にマインドフルネスの実践をどのように継続するか、講師と共に共に考えます。 |
会場
コースは全て現地開催となります。新型コロナウィルス感染症流行以来、現地開催のクラスは希少となっています。会場は中之島公園のすぐ側にあり、屋外での歩く瞑想なども計画しています。現地だからこそ味わえるマインドフルな空気感を是非お楽しみください。
〒540-0031
大阪市中央区北浜東1-29北浜ビル2号館7F
TEL:06-6949-3553
・天満橋駅下車 徒歩8分
・京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」より西へ300m
・京阪・地下鉄堺筋線「北浜駅」30番出口より東へ500m
講師からのメッセージ
望月里恵|Rie Mochizuki
瞑想と出会ったのは2007年のこと。心と身体、そして生きることの探求は私のライフワークで、出会いからずっと、瞑想は活動の核に在り続けています。
探究を続けるプロセスで、幼少期や親子関係におけるトラウマが心身に及ぼす影響を知り、生み育てに関わりたいという思いから助産師になりました。
助産師は女性の生涯にわたる性と生殖の伴走者です。生み育てから思春期・更年期のホルモンバランスの変化に伴う不調、女性として生きることに伴うさまざまな心身の揺らぎ。これらのストレスにマインドフルネスは有効だと考えています。
そして、性別に限らず、地球上の全ての人は、かつて赤ちゃんでした。ご自身の中の赤ちゃんを癒すような気持ちでマインドフルネスを実践してみませんか?
MBSRは初心者にはやさしく、経験者には深く、マインドフルネスを探究することができるプログラムです。「仲間がいる」ということも、探究と継続の大きな力になるようデザインされています。
どのような感覚も感情も思考も、空に流れる雲のようなもの。空に雲があるのは自然なこと。そんな風に自分や世界を眺めることを一緒にやっていきます。
MBSR講師養成講座の先生は、三つのことを信じるようにと繰り返し伝えてくださいました。それは「コースの持つ力」「(本当に、心の底から)ありのままで良いということ」「実践を続けること」です。このことをクラスでも大切にしていきます。
皆様とのマインドフルネス探求の旅を楽しみにしています。
MBSR講師資格について
古くからヨーロッパを中心にマインドフルネスの普及活動を行なってきたThe Institute for Mindfulness-Based Approaches (通称IMA)およびInternational Mindfulness Center Japan (通称IMCJ)が日本ではじめて行った840時間の講師養成プログラムを修了し、認定を受けた講師が直接クラスを提供します。
MBSR講師プログラムへの参加を検討される方は、今回のクラスを受講することで「トレーニング開始前までに生徒としてMBSRを受講すること」という条件を満たすことができます。
テキスト・修了証について
講師は Mindfulness Teachers Network JAPAN に所属しています。テキストおよび修了証はIMCJ及びこのネットワークから発行されます。修了証は6回以上の講座に参加した方へ発行いたします。
Mindfulness Teachers Network JAPAN はマインドフルネスを学びたい方への情報提供を行うとともに、マインドフルネス講師の継続的な学びやコース実施をサポートし、エビデンスベースのプログラムが多くの方に提供される環境を作り、マインドフルネスを生活に取り入れたい方、専門的に学びたい方、研究者の方々とともにマインドフルネスを国内で育てていくためのネットワークです。
費用
通常77000円(税込)
12月10日まで:早割66000円(税込)
再受講割引:38500円(税込)
- 事前オリエンテーションと2.5時間×8回のセッション、1日のリトリート、テキスト、練習用オリジナルガイド音源、修了証を費用に含みます
- 講師のMBSRを受講したことのある方、及びIMCJ認定講師および講師養成講座受講生で講師ネットワークでお名前を確認できる方は、申込時に申し出ることで再受講割引が適用されます
定員
12名(最少催行人数:4名)
お申込みの流れ
お申込み期限:12月24日
コースの内容を十分に理解し、安心してご参加いただくために、下記のstepで行います
受講要件等
- Practice Dayを除く8回のうち、最低6回以上の参加が必須となっており、その条件を満たさない場合、参加が認められません。
- 6回以上の講座に参加した方へ修了証を発行いたします。
- 個人練習は、1日45分〜1時間の瞑想が求められます。しっかりと時間を確保し、練習を通じて自分自身の体に落とし込んでいくことが必要となります。
- セッションを欠席または遅刻する場合は、あらかじめ講師へ連絡を行う必要があります。
- 精神疾患等により医療機関にかかっている場合等、参加が認められない場合があります(事前インタビューで講師より確認があります)。※例:境界性パーソナリティ障害、統合失調症、薬物依存、アルコール依存、摂食障害、過去に自殺を試みた経験があること、など。症状が落ち着いている多くの方はご参加いただけますのでご相談ください。
- 当コースは医療行為ではなく、またその代替行為ではないことを理解していること。
- 参加は自らの意思であり、他人から参加させられているのではないこと。
- グループワークに際しては、参加者お互いに敬意を払い、オープンな心で臨むこと。
- セッション中には、自分自身の体験についてシェアする場がありますが、シェアすることは強制されるものではなく、またシェアする場合でも差支えない範囲で行います。セッション中に共有されたことは、セッション以外の場に持ち出さないよう、参加者にはお互いに秘密性の約束により安全性への配慮を行っていただきます。
- なお、参加者相互のプライバシー保護の観点から、クラスはファーストネームでの参加とし、受講期間中はSNSやメール等を通じた相互のコミュニケーションは原則として行わないこととなっています。
- コースの質の向上や4週目以降の欠席者へのフォロー等の目的で、クラスを録画することがあります。予めご了承ください。